塗装工事を行う際に使用する塗料について解説しようと思います。
良い塗装工事は【職人の技術】【良い材料】を使う事で完成します。
塗装工事で使用する材料の種類と特徴!
外壁塗装や屋根塗装の際は出来るだけ高性能で安い塗料を選びたいと思われると思います。
そんな時にインターネトで検索すると
「アクリル塗料・ウレタン塗料・シリコン塗料・フッ素塗料・無機塗料」などが出てきますが
結局はどれが良いのか?と悩んでしまう事も多いと思います。
塗料の耐久性を決定する要素 4グレード!
インターネットで調べても[色々な人が色々な事を言っている]ので意味不明になります。
☑アクリル塗料は安いが耐久性が弱い。フッ素は高いが耐久性が強い。
☑シリコンを選べば間違いはない。
☑シリコンとフッ素の間にラジカルシリコンがあるらしい。
☑光触媒が高いけど良いみたい。
などなど様々なことが書かれています。
実に多くの塗料が世の中に存在し色々なことが書かれている上に、
さらに科学的な解説も多いため「ややこい」「難しい」と感じてしまいます。
そこでまずは塗料の種類についてわかりやすく分類してみようと思います。
アクリル塗料
現在ではほとんど使われない塗料です。
発色が良いというメリットがあるので「1~2年の期間限定の建物」なら使っても良いかもです。
弊社では基本的にはオススメ致しません。
価格 | 1,000円~1,500円(㎡単価) |
年数 | 5~8年程度 |
ウレタン塗料
塗る場所を選ばない万能塗料で環境によってはソコソコの耐用年数も期待できるという特徴があります。現在でも塗装現場で雨樋・金属部など付帯塗装に用いられるケースがあります。
価格 | 1,500円~1,800円(㎡単価) |
年数 | 7~10年程度 |
シリコン塗料
最も一般的で耐用年数もそれなり長いことから数多く使用されてきました。
近年ではシリコン以上に耐用年数が長く費用対効果が優れるラジカル制御型のハイブリッドが登場したため余り使われなくなっています。
価格 | 1,800円~2,400円(㎡単価) |
年数 | 10~13年程度 |
ラジカル制御型ハイブリッド塗料
2010年代より各メーカーが新製品を投入しているジャンルで競争が激しいグレードと言えるかもしれません。現在塗装に使用される一番多いグレードでシリコンよりも長持ちでフッ素よりも安い塗料です。
価格 | 2,200円~2,800円(㎡単価) |
年数 | 12~15年程度 |
フッ素塗料
非常に高価ですが頻繁に塗り替えができないビルやマンションなどには最適で耐候性と寿命の長さがしっかりと証明されています。その実績からスカイツリーの塗装にも使われたようです。
価格 | 3,000円~4,000円(㎡単価) |
年数 | 13~15年超え |
無機系ハイブリッド塗料
耐用年数が20年以上とも言われるとにかく高耐久の塗料です。無機と有機のシリコン結合の良いところを組み合わせています。その反面通常の塗装工事の倍近い費用になるので慎重に吟味が必要です。
価格 | 4,000円~5,500円(㎡単価) |
年数 | 20年超え |
塗料ごとに特徴や価格、耐用年数が把握出来て来ました。
耐用年数が長い塗料ほど価格も高くなるのが塗料全般の特徴ですね。
各メーカーより種類別に様々な塗料が販売され実際外壁塗装を依頼する際は、
塗装会社から塗料の提案を受けるケースがほとんどですが、
「薦められた塗料で良いか?」
「本当にシリコンでいいか?」
「この塗料で我が家の不満は解消できるか?」など気になることがあれば
シッカリ把握出来るまで確認する事が重要と言えます。
水性塗料と油性塗料の違い!
塗料には水性と油性がありシリコン塗料でも水性と油性が存在します。
具体的に水性と油性の違いやそれぞれの特徴について少し解説させて頂きます。
水性と油性の違いとは?
塗料は、合成樹脂・顔料・添加材の3つの成分で作られています。
3つの成分で作られる塗料ですが、そのままでは外壁塗装で使用することができないため
水か溶剤どちらかを混ぜることで希釈する必要があります。
この時希釈剤として水を使用する塗料を水性塗料
シンナーなどの溶剤を使用する塗料を油性塗料と言います。
水性塗料の特徴
外壁塗装においてはほとんどのケースで水性塗料が使用されます。
一昔前までは油性塗料と比較すると耐久性に疑問があった水性塗料も技術開発が進み、
現在では価格・耐久性ともに大きな差はなくなってきました。
(外壁材や塗る場所によっては水性塗料よりも油性塗料が適している場合もあります。)
また水性塗料は油性塗料と比較して「臭いが少ない」という特徴もあります。
油性塗料の特徴
シンナー等の溶剤を使用するため臭いが強いというデメリットがあります。
一方で耐久性に優れているので耐久性が必要とされる屋根塗装においては
現在も油性塗料を使用するケースが多いです。
鉄部やツルツルした材質への塗料など油性塗料を使用します。
その他にも様々な種類の塗料があります。
塗料には1液型2液型や遮熱塗料・断熱塗料などもあり本当に多種多様な種類があるので、
外壁塗装や屋根塗装などを行う際には塗装業者と十分に現状に合わせた塗料を選ぶ事が大事です。
そして塗料には下塗り材になるシーラーやフィーラーもあるので実際には途方もない知識が必要です。
住まいの総合病院では1級塗装技能士が塗料を選びます。
住まいの総合病院は1級塗装技能士が御自宅の状況や要望に合わせて
最適な塗料と塗装方法を選定して提案させて頂きます。