【2025年最新】外壁塗装の費用って本当はいくら?適正価格の見極め方
外壁塗装を依頼する時に気になるのが、見積もりで示された費用が適正価格なのかどうかということではないでしょうか?
この記事では、外壁塗装の費用の適正価格の相場について解説します。
外壁塗装の費用の相場
まず、外壁塗装の費用の相場は概ね次のとおりです。
20坪(約79㎡) | 40〜90万円 |
30坪(約119㎡) | 60〜100万円 |
40坪(約158㎡) | 80〜130万円 |
50坪(約198㎡) | 100〜160万円 |
60坪(約238㎡) | 120〜200万円 |
こちらの坪数は、1階部分の床面積ではなく、1階と2階、3階と全て足した延坪のことです。
更に外壁塗装と同時に屋根塗装も行う場合は30〜40万円がプラスされます。
外壁塗装と屋根塗装を同時に行えば、足場設置代が1回で済むのでコストパフォーマンスが良いです。
外壁塗装の費用の内訳
次に外壁塗装の費用の内訳をみていきましょう。
足場設置代 | 800円㎡〜 |
飛散防止ネット | 200円㎡〜 |
養生 | 300円㎡〜 |
高圧洗浄 | 300円㎡〜 |
下地処理 | 700円㎡〜 |
シーリング工事 | 1000円㎡〜 |
塗装工事代金 | 3000円㎡〜 |
廃棄物処理代金 | 10000円〜 |
運搬交通費 | 10000円〜 |
外壁塗装の費用というと、塗料や塗装工事を行う職人さんの人件費だけでできるイメージがあるかもしれませんが、実際には塗装工事以外にも様々な作業を行う必要があります。
外壁塗装にかかる費用のトータルは次のようなイメージになります。
塗料・材料費 | 20% |
人件費 | 30% |
足場代金 | 20% |
その他の費用 | 30% |
つまり、塗料代金や塗装工事を行う職人さんの人件費は、外壁塗装の費用の半分に過ぎないということです。
外壁塗装の工程
では、外壁塗装では、実際の塗装工事以外にどのような工程があるのか、簡単に紹介します。
外壁塗装の工程は現場の状況や使う材料によっても異なりますが、概ね次のような流れになります。
- 足場の架設
- 高圧洗浄
- 下地調整(下地修理)
- シーリング工事
- 養生
- 下塗り
- 中塗り
- 上塗り
- 後片付け
・足場の架設
外壁の塗装工事を行うには、足場が必要です。はしごや脚立では、塗装職人が集中して塗装工事に取り組めないため、塗装の品質が下がってしまいます。
足場は自社で架設する塗装工事会社もありますが、専門的な技能が必要なので足場架設業者に依頼することがほとんどです。
足場を架設したら、飛散防止ネットを張り巡らします。
・高圧洗浄
高圧洗浄では、外壁や屋根にこびりついた汚れを落としていきます。ホコリの他、苔、カビといった汚れを丁寧に落とします。
この作業が中途半端だと、塗装時に汚れの上から塗装してしまうことになり、塗膜が剥がれやすくなります。
・下地調整(下地修理)
下地調整では、外壁に生じたひび割れなどを補修します。ひび割れの部分にはシーリング材を打つなどして埋めていきます。屋根も同様ですが、欠けやひび割れがある場合は交換工事を行います。
また、古い塗膜が剥がれかかっている場合は、その塗膜を丁寧に削り落とします。この作業をケレン作業と言います。
・シーリング工事
シーリング(コーキング)とは、窓枠と外壁の隙間や外壁材同士の隙間などに打たれているゴム状の物質のことです。
多くの場合、経年劣化によってひび割れたり肉痩せしているため、塗装工事の機会に打ち替え工事を行います。
古くなったシーリングを削り落としたうえで、新しいシーリング材を打ちます。
シーリング(コーキング)は塗装前に行う場合と塗装後に行う場合とがありますが、いずれの時点で行うかは、塗料や使用するシーリング材により異なります。
・養生
塗装作業に入る前に塗料がかかってはいけない場所に養生シートを被せます。
窓などが主ですが、車がある場合は、車にも大きなシートを被せます。
・下塗り
下塗りとは、本命の塗料を塗る前に、下地の強化や本命の塗料と下地との密着性を高めることを目的に行う塗装工事です。
下塗りを省いて、中塗りや上塗りの工程に進むことはできません。
下塗りでは、下地の状態によっては、下塗りの塗料を吸収してしまい、下塗りの効果が薄れることがあります。そのため、下塗りを数回、行うこともあります。
・中塗り
中塗りとは、本命の塗料の1回目の塗装のことです。中塗りを行う際は、下塗りの塗料が十分に乾いたことを確認してから行うのがポイントです。
・上塗り
上塗りとは、本命の塗料の2回目の塗装のことです。中塗りの塗料が十分に乾いてから塗装工事を行います。
・後片付け
すべての塗装工事が終わったら、後片付けを行います。
塗料缶や道具を片付けて、養生を撤去し、足場を撤去します。
塗装工事を行う際は、塗装作業だけでなく、様々な工事が必要になることをご理解いただけましたでしょうか?
こうした工程を経ているために、塗料代金以外にも様々な費用がかかるわけです。
塗料代金の目安や相場
外壁塗装や屋根塗装で使う塗料の種類は様々ですが、主な塗料と施工費用も含めた相場は次のとおりです。
アクリル塗料 | 1,000〜1,800円/㎡ |
ウレタン塗料 | 1,500〜2,500円/㎡ |
シリコン塗料 | 1,800〜3,500円/㎡ |
ラジカル塗料 | 2,200〜4,000円/㎡ |
フッ素塗料 | 3,000〜5,000円/㎡ |
無機塗料 | 3,500〜5,500円/㎡ |
現在一般的に使われている塗料は、シリコン塗料です。
耐用年数は、7年から15年ほどとされています。
更に塗料の機能性を重視したい場合は、ラジカル塗料やフッ素塗といった塗料も選択肢に入るでしょう
塗料の種類と選び方
安い塗料を選べば、外壁塗装の費用を安く抑えることができますが、耐用年数が短く、すぐに再度の塗装工事が必要になってしまうこともあります。
それぞれの塗料の特徴について解説します。
・アクリル塗料
アクリル塗料は価格がもっともリーズナブルな塗料です。光沢と発色が良いので室内で使うものの塗料としてよく用いられています。
ただ、外壁塗装として使う場合は、耐用年数が3年から8年程度と短いです。
概ね、5年もしたら塗替えを検討しなければなりません。
塗装工事は、塗料だけでは施工できず、様々な工程や費用がかかることから、塗装工事の頻度を減らすためにももう少し耐用年数の長い塗料を選びたいところです。
・ウレタン塗料
ウレタン塗料はゴムのように弾力があり、密着性に優れた塗料です。
塗料は外壁材に合わせて選ぶことも大切ですが、ウレタン塗料はどのような外壁材にも適していることが多いです。
耐用年数は5年から10年ほどで、アクリル塗料よりは長いです。
・シリコン塗料
シリコン塗料は、シリコン樹脂を主な成分とする塗料で、現在、外壁への塗装で一般的に用いられている塗料です。
耐用年数は約7年から15年ほどです。
特にこだわりがなければ、シリコン塗料を選んでおけば問題ありません。
・ラジカル塗料
ラジカル塗料は、塗膜の劣化が起きにくい塗料です。
外壁塗装の塗膜は、紫外線を浴び続けることで経年劣化が進み、チョーキングという劣化症状が現れるようになります。
チョーキングとは外壁に触れた時に手の平にチョークのような粉がつく現象です。
ラジカル塗料は、こうした劣化症状が発生しにくい塗料であることから、一般的なシリコン塗料に比べても耐用年数が長く、概ね12年から15年ほどとされています。
・フッ素塗料
フッ素塗料は、耐久性の高いフッ素樹脂を主な成分とする塗料です。
フッ素樹脂とは、フッ素樹脂加工(テフロン加工)のフライパンに使われているフッ素と同じものです。
傷がつきにくく、汚れも落ちやすいため、外壁に塗装した場合は塗装面を長く維持することができます。
耐用年数も12年から20年と長いため、塗装の頻度が少なくなるという点においてトータルでみた時のコストパフォーマンスに優れています。
・無機塗料
無機塗料とは、ガラスなどの無機物を主な成分とする塗料です。ガラスなどの無機物は紫外線に強く、劣化しにくい素材です。
また、傷や汚れなどもつきにくく、燃えにくいという特長もあります。
耐用年数は、現在使われている塗料ではもっとも長く、15年から25年程度とされています。
塗装の頻度が少なくなるという意味でコストパフォーマンスに優れているとも言えます。
まとめ
住まいの総合病院は、兵庫県尼崎市や東大阪市で雨漏り修理、水漏れ修理、外壁塗装、屋根塗装工事などの住宅にまつわる総合的な補修やリフォームの工事を手掛ける職人直営のお店です。
中間マージンが掛からないので、本当に住宅のリフォームに必要な費用だけで工事を行うことができます。
塗装工事に関しては、一級塗装技能士の資格を有する職人もおり、現在の屋根や外壁の状況に合わせた塗装や修理を行います。
適正な費用で塗装工事を行いますので、お悩みの方は、お気軽にご相談ください。