雨漏りの原因は【防水】か【雨仕舞】(住まいの総合病院 尼崎本店)
尼崎市で雨漏り修理を年間数百件と行っている経験上ですが、
雨漏りの原因は【防水】と【雨仕舞】の2つしかないと言って問題ないと思います。
雨漏り原因 防水とは?
一般的に防水と聞くとベランダや屋上のウレタン防水やシート防水をイメージされると思いますが、
ここで言う防水とは1次防水・2次防水の事です。
1次防水とは
大雑把に言えば屋根の瓦・外壁のサイディング・塗装の塗膜・板金・笠木など
表面に見えてる雨が最初に当たる場所に使われる材料の事だと思って下さい。
上の画像に見えてる部分が1次防水と言う理解で大丈夫です。
そして建物は1次防水+2次防水の二段構えで防水を行ってます。
2次防水とは
実は雨漏りで結構面倒な事になるのが2次防水です。
表面に見える1次防水の内側に設置される防水の事を言うのですが、
一般の方が見る事はあまり無いかもです。
例えば屋根のルーフィングや透湿防水シートやベランダ床のピッチ防水などです。
2層構造で雨水の侵入を防いでます。
雨漏りしてると言うことは【室内】に雨水が入って来てる状態なので、
2次防水も突破されてると考えるのが妥当なのです。
さらに厄介なのが2次防水は後で説明する雨仕舞いと密接に関係してる事が多いので非常に頭を抱える事が多いです。
雨仕舞って何?
そして雨仕舞が登場するのですが、
建築業に関わってる人のなかにも雨仕舞って何?って人がいるくらい・・・
マイナーな言葉です。
簡単に言えば【雨水を適切に排出する為の構造】と言う感じです。
一番簡単な例で言えば屋根は傾斜が付いてるはずなのですが、
これは屋根の上から雨樋に雨水を逃がす為にする雨仕舞です。
上のような屋根だと雨仕舞も簡単ですが・・・
例えばそこに天窓(トップライト)があったらどうなるかと言えば
屋根の上方向(棟)から降りてくる雨水が天窓(トップライト)にブツカルので、
天窓上部に板金をいれて左右に雨水が逃げるように仕掛けます。
そして接合の折方向も雨が逃げる方向に折らないとダメです。
そのうえで2次防水にて侵入しないように施工するのですが、
天窓が1つあるだけで雨仕舞は複雑になるのです。
近年では建物の形が複雑になっていて(オシャレともいう)
雨仕舞が複雑になるケースが多い感じです。
あくまで私の持論ですが、オシャレになればなるほど雨漏りリスクは上がります。
2次防水も古くなると破れます!
おさらいですが
1次防水で大方の雨を防いでも大雨や台風時に少量の雨水が突破してきます。
↓
2次防水で雨水をシャットアウトします。
↓
雨仕舞により外部に適切に排出される。
この順番なので10年・20年・30年とたてば、
2次防水が切れたり・破れたりしてきます。
2次防水に到達する雨水が少なければ少ないほど長持ちします!
非常に分かりやすい画像を見て下さい。
↓
これはトントン葺きと言うルーフィングが登場する以前に屋根に使われてた工法です。
サワラを薄くスライスした木の皮みたいなものを2次防水として使用してます。
1次防水(瓦)から雨水が多く侵入した部分が腐ってしまってるのが分かると思います。
そりゃ~ルーフィング・透湿防水シートだって20年~30年
頻繁に雨に当たると穴が空いたり機能が低下したりします。
と言う事で考えると
屋根・外壁はなるべく手入れしておくことで2次防水を守る事が出来るという事です。
雨漏り修理を尼崎市周辺でお考えなら気軽に相談してください。
住まいの総合病院では雨漏り原因についてシッカリ調査を行った上で、
症状と予算に合わせて的確に御提案を行います。